きらきらふわり
ズキンズキンする。

噛まれた訳でもないのに、指が熱い。


「本当だ。おいしーねー」


彼はそう言うと何事もなかったように焼きそばパンの包みを開けだした。


「君に会えてよかった」


今度は急に真面目な顔を作って、そんな事を言い出した。

また、どきりとする。


「パン好きなんでしょ? すごい幸せそうな顔してる」


彼にそんな風に言われるなんて思ってもみなくて、そのままそっと首だけベンチの後ろを振り返り、児童館のガラスの壁に写る自分を見た。

今まで鏡の前で何度も練習してきた得意の笑顔よりも、かわいいく笑う私がいた。

でもすぐに笑顔は曇る。

顔だけの男にときめいて笑顔の自分に、どうしようもなく嫌悪感を抱いたから。


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