きらきらふわり
「おはよ。あれ、クロワッサン?」


もう昼過ぎだというのに、夏休みなのをいいことに今頃起きてきた大学生の姉、蘭子がテーブルの上のクロワッサンに手を伸ばす。


「これは駄目」


思わずペチンと姉の手を叩いてしまう。

別にあげてももよかったのに。
私は何をムキになってるんだろう。


「ケチ」


姉は引っ込めた手でくしゃくしゃの髪を撫でつけながら、冷蔵庫を物色しだした。


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