彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
「いいいい、いやです!ダメって言いましたよね!?」
「はあ!?なんでそこまで嫌がるんだよ?」
「約束したじゃないですか!のぞかないって!」
「はあ!?なんだそれ!?俺は心配してんだぞ!?」
抗議するけど、彼が戸をゆらす動きは止まらない。
(大丈夫・・・)
その音を聞きながら思う。
(鍵をかけているから大丈夫。瑞希お兄ちゃんが何といおうと、開けなければいい。)
彼が諦めるまで、ジッとしてればいい。
(そうすれば、入ってこれない!)
「凛、そんなに開けたくないのか!?」
「開けれません!」
悪いとは思ったけど、私も自分の身が可愛い。
今の私を見られたら、絶対に大騒ぎになる。
(このタイミングで女のことだバレたら、瑞希お兄ちゃんに嫌われちゃうかもしれない!)
そうなるぐらいなら、一時的に怒られた方がマシ!
「わかった。」
私の訴えに、ため息交じりで瑞希お兄ちゃんがつぶやく。
(諦めてくれた!?)
「あけねぇなら、こっちが開ける。」
「え!?」
ガチャガチャ!
損お言葉に合わせ、鍵穴に何か差し込む音がした。
(まさか!?)
背中に冷たいものが走る。
「お、おおおおお!お兄ちゃん何を!?何をする気!?」
「あ?だから、合鍵で開けるんだよ。・・・あれ?逆に回したか?」
「はあ!?お風呂に合鍵!?」
「ああ。前に皇助がいろいろ、やらかしてな~外から出も、あけられるようにしたんだよ」
「百鬼さぁーん!!」
〔★野獣の功績だった★〕
(なにやってんのよ、馬鹿百鬼!?)
出会った時から第一印象マイナスの男に、さらなるマイナスが追加される。
数学だったら、マイナス同士がプラスになる場合もあるけど、奴に関してはマイナスにしかならない!
というか、そんなこと考えてる場合じゃない!
「たくっ!変な甘え方しやがって!話もあるから、勝手に入るぞ!」
「え!?い、いやあ!待って待って!」
ヤバいヤバいヤバい!
(これが今日一番のピンチなの!?)
タオル!タオルで隠す!?限度があるの?
〔★凹凸ですぐばれる★〕