彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
宣言通り、ますみちゃんは私から離れなかった。
「はい、蓮君。あーん!」
「自分で食べれるからいいです。」
「じゃあ、ミッチーちゃんが、く・ち・う・つ・し♪」
「うははははは!・・・口移しやてーリリちゃん?」
「グラサン君、あたしサラダ食べたいから取って。凛道さんも食べませんかぁー!?」
「自分で取るのでいりません・・・」
迫るますみちゃんと、ブ・・・ミッチーと、リリちゃん。
笑顔だけど、笑ってないヤマトの姿に、私は自分がよくない立場にいると思い知らされる。
「凛道くーん!く・ち・う・つ・」
「ますみちゃん、肉取ってもらっていい?」
真横から迫るミッチーにたえきれず、体ごとますみちゃんへと無理やり向く。
「あん!凛道君、お肉ならあたしが~!」
「だーめ!私が~」
「ますみちゃんに頼むからいいです。」
「「ええ!?」」
「蓮君!?」
「うはははは!ええ奴やなぁ~凛!」
女子二人の誘いを断り、ますみちゃんへと逃げる。
「なによ~あれだけ、ますみっちを嫌ってたのに!?」
「やっぱり男は、ますみがいいのねー・・・・」
あからさまにがっかりする隣と隣の隣の女子に、心の中で怒鳴る。
(そんなわけないでしょう!?まだ、ますみちゃん1人に絞った方が、被害も小さくて済むのよ!!)
〔★凛は凛で必死である★〕
「もぉ~ばかばか!蓮君のツンデレ!」
「はははは・・・そうじゃないんですけど・・・」
首に抱き付いていたますみちゃんが、涙目で嬉しそうに笑う。
同性から見ても可愛いので、異性から見れば、もっと可愛く映るだろう。
その証拠に、私が持っている透明なガラスコップに映る円城寺君達の表情が凶悪だ。
〔★仲間に向ける顔ではない★〕