彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「いいから秀の言う通りにしろっ!」

「円城寺君!!?」

「そうだそうだ!桃山学院女子の美少女からキスをねだられるなんて――――宝くじに当たるぐれーあり得ないラッキーだぞ!?」

「悠斗君!僕はそんなアンラッキーなくじは買いません!」

「凛さん!漢を見せて下さい!前に進むためなら、頼みます!俺も、モモさんとは言いませんが~異性との交流は悪くないと言いますか!前例を作って頂かないとチャンスが!!」

「それ硬派な君のセリフじゃないよ、可児君!?」


「ほら、早く!キスしなよ!」

「キース、キース!」



あっという間に、周りから起こるキスコール。


「「「キース♪キース♪」」」

「キィースっ!!キィースっ!!」



可愛い声と、可愛くない声がこだまする。

頼れるはずの仲間のひょう変。

目を血走らせながら手を叩く姿に、殺気さえ覚える。





(ホント、こいつら・・・・後で覚えてなさいよ・・・!!)





〔★凛はリベンジを誓った★〕



円城寺君達はもちろん、ヤマトさえあてにならなくなった緊急事態。





「蓮君・・・!」

「う!?」



迫るますみちゃんは、少女漫画に出てきそうなヒロインの顔。

ピッタリ、がっしりと体を密着させ、目を閉じる。



(いやぁぁぁぁ!キス待ちポーズぅぅぅぅぅ!!?)


「ますみっちってば、どこまで運が良いのよぉ~!?凛道くーん!」

「落ち着きなよ、ミッチー!ただのゲームじゃない?」

「てかさ、ホント凛道さんって初心だよね~あんなに緊張しちゃって~」

「しかたないよ。相手はますみじゃん?」

「だいたいあれで、男は落ちるよね~」

「ますみの魔性、ヤバいも~ん。」



(魔性関係なしでヤバーい!!)



逃げようと思ったけど、



「どこ行くのよ!」

「逃がさないわよ~凛道さん!」

「私達の順番も考えてよぉ~」

「え!?え!?ちょっとー!?」



女子の波にもまれ、押され、入口とは逆の方へ誘導された。



〔★凛の退路は断たれた★〕

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