彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
ムフフ♪と嬉しそうな顔でヤマトは言った。
「凛が記念すべき、乗車1号さんや!」
「それは光栄ですね。是非とも、安全運転でお願いしますよ?」
「任せときっ♪」
ヘルメットを受け取って、彼の後ろへと乗る。
「しっかり捕まっときや?」
「はい。」
私に返事に合わせ、エンジン音が響く。
キュォオオオオォォォオーン!!
「ほな出発~!!」
小気味の良い音を立てて、バイクが発進する。
「わっ・・・・!?」
シートを掴んだ時、マンションの外に出ていた。
「うはははははは!!」
「わぁ~速い速い!」
動かすのも楽しいけど、誰かの後ろに乗るのも楽しい。
意外と、運転してる人の性格が出るから。
―――――――――――キュォオオオオオオン!!
「うはははははは!」
「って!?けっこう、飛ばすね!?ヤマト!?」
「なんや、単車と一体化してなんぼやろう~!?」
「だとしても、ちょっと早すぎじゃ――――わっ!?」
強い風圧。
一瞬の突風だったのに、めくれたバンダナが目玉を隠した。
「どないした~!?」
「なんか前が見えない!」
〔★凛は視界を奪われた★〕
「うはははは!今度は、上隠しとるやんけ~!」
そんな声に合わせて、視界が元に戻る。
運転しながら、ヤマトが片手でバンダナを下げてくれていた。
「あ、ありがとう!おかげで、助かり・・・・助かったけど、コラー!首元まで下げないでください!」
「うはははは!?下すぎたかの~!?」
「下がりすぎです!学校の連中に見られたら・・・・!」
「そりゃあ、大騒ぎや!バンダナより、シルキロールにした方がよかったんやないんかー!?」
「仕方ないでしょう!持ち歩いてないんですから?」
「うはははは!もうそろそろつくで~!」
「って、人の話を聞かないんだから・・・・!」
ゆるんだバンダナを元に戻し、首の後ろでくくる。
いつもなら、駅から向うヒミツのロッカー。