彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)



「な、なんで・・・」

いるの?


「なんで昨日、こなかったの~?チョー楽しみだったのに!」

「え?」





相手の口から出てきたのは、意外な言葉。



「遊べると思って、期待したのが裏切られた系なんだけど~!?」

「ご、ごめんなさい・・・昨日はいろいろあって・・・」

「じゃ、仕方ないか!ジュース飲む!?」

「え?」

「俺頑張ったから、2本だって~!暑くてラッキーだけど、500ミリリットル2本はヤバいでしょう!?」

「え、えーと・・・」

「ねぇ!昨日の残りだけど、食料もあるよ♪あっちでご飯にしよう~!

「え!?ちーちゃんてば!?」





買い物袋らしいものを見せると、私の腕を掴んで木陰に移動するチャラオ。

影が出来ている歩道と車道を区切るブロックの上に、腰を下ろした。






「ごっはん!ごっはん!チョコたんとごはんで、チーズ!」


カシャコーン♪






「って、いきなり僕ごと撮影しないでください!?しかも、自撮り棒まで!?」

「あ!今朝もイケてるじゃん!?チョコたん、俺からのメール見た!?」

「いきなり話題を変えますね!?メールはその・・・すみません、解読できませんでした。」

「あはははは!マジ!?ウケるんですけど!?俺、モンハンのこと打ったじゃ~ん!?」

「グラブルはしないんですか?」

「モンハンが、俺のマイブームなの!つーか、元気なくねぇ!?平気??」

「え!?あ・・・大丈夫だよ・・・」

「ウソウソ!チョコたん、いやなことがあった系~?」

「なんで、そう思うの?」

「俺、これでも人の変化に敏感っていうか~あ、タコ焼き食べよ?」

「ごめん・・・飲み物だけでいいよ。」

「えー?遠慮してない?」

「本当に・・・お腹すいてないから・・・」


朝ご飯食べたし・・・







「嘘つき。」







ますみちゃんにも言われた言葉。

それでカチンときてしまった。







「僕は嘘なんて言ってない!」







私の声で、周りが静かになる。

怒鳴ったことに気づいて後悔する。



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