彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
「どいつもこいつも、最初はますみに甘いこと言いやがって!ホントのますみを知れば逃げる!逃げるだけでもムカつくのに、脅しのネタに使ったり、暴力振るって傷つけてよ~!!」
「待ってください!僕は、ますみちゃんをこれ以上傷つけるつもりはありません!気持ちは違うけど、それを理由にますみちゃんを嫌ったりしてない!」
「黙れ!一番女になりたくて、普通の女の幸せをつかめなくて、もがいてるますみの何がわかる!?」
私の言葉に、豪快にあざ笑うますみちゃんの肉親。
「続きはエンマにでも聞いてもらえっ!」
「え!?」
そう言われて、視界暗くなる。
グルーン!!
「い、いたたた!?ヘルメットが!?」
ヘルメットが回る。
半ヘルメットではなかったので、回されたことで視界が真っ暗になる。
「オラ!飛びやがれ!!」
「なっ!?」
ドンっと胸を押された。
視界も見えないおかげで、バランスが崩れた。
背中から後ろへと―――
「あっ!?」
落ちる!?
バイクから突き落とされたとわかる。
落ちるからー!!
(受け身!)
ドスン!!ゴロゴロゴロ!!
背中から地面に叩きつけられたけど、とっさに横へと転がる。
視界をふさがれる前に見た、歩道側へと転がった。
ドンっ!
「うあっ!?」
それでも体が、ガードレールにぶつかる。
急いで体勢を整え、ヘルメットを頭からは外す。
「いっ・・・たぁ~!」
(ていうか、死ぬとこだった!!)
なんてことするのよ!?
「はすみさん!殺す気でー・・・・!?」
殺す気ですか!?と聞こうと思ったら。
「チッ!くたばれ小僧ー!!」
ドゥロロロロ―――――――――ン!!
フルスロットで、私めがけて単車ごと突っこんでくる。
「ええ―――――――――――!?」
殺される!!
そのまま、本当にひかれるかと思ったが――――――――
ドッ!!ガガガガキィイイ!!!
「わーはっはっはっはっ!!」
「えっ!?」
グオォォオオオオォオン!!
耳がキーンとなるぐらい大きなエンジン音。
同時に聞き覚えのある爆音と、笑い声がした。