彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)



「わかりました。よーく、わかりました。」


「わはははは!俺様の凄さがわかったか!?」

「作戦を考えたのは俺だぞ?」

「いや、追い込みかけたでは俺だぜ?」

「きゃはは!拷問系なら、あたじしゃなーい?」


「俺も含めて、オメーら全員ひどいわ。」



明るく話す仲間達に、しみじみしながらまとめる瑞希お兄ちゃん。



(というか、全然参考にならなかった・・・!!)



彼らの素晴らしい実話だけど、武勇伝だけど!

自分のいじめに役立たないかと思ったけど、全然ダメ!





(これは、自力で何とかしろと言う神様のお告げ・・・!?)





そうとしか思えない結果。

昔を思い出し、盛り上がる中で、1人ショボント落ち込む。



「どうした、凛。早く飲まないと氷で薄くなっちまうぞ?」

「瑞希お兄ちゃん・・・」

「ちゃんと水分は撮れよ?お代わり作ってやるから、遠慮するなよ。」

「うん、ありがとう・・・・いただきます・・!」


優しい彼の言葉に、無理に笑顔を作る。




「よしよし、良い子だな、凛。」




そんな私の頭をなでながら、彼自身ものどを潤す。

美味しいコーヒーと、大好きな瑞希お兄ちゃんがいるのに、すごくやるせない気持ちで胸がいっぱいになる。




(これというのも、いじめっ子達め・・・!!)



モヤモヤは消えないけど、今はそれどころじゃない。




「土曜日、頼んだぜ~凛?」

「おおせのままに・・・!」


(土曜夜市が成功するように頑張らなきゃ!)





ニコニコしながら言う好きな人に、気合を込めた笑顔でうなずく。

これに彼は、また難しい言い方をして~と言って、私の頬をつついてくれた。




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