いつもの場所
6. 一期一会
二人の目に入ったのは大きな荷物を背負った淳だった。
ルイは淳の顔は知らないはずだったが、凛々子に向かってくる異様なオーラを放つ男が『淳』だと気付くには時間もかからなかった。
ルイは咄嗟に凛々子の前に出た。
そこは大勢の客で賑わっている店内だったが凛々子たちの近くにいた人々は手を止めて視線を淳に集めた。
「なんでここにいるのよ?!」
凛々子の驚いた声も淳には全く届かなかった。
「急に別れたいって、やっぱこういうことかよ。」
ルイは目の前の状況をすぐに悟った。そして凛々子は何も言えずにいた。
「お前は、本当にこいつがいいの?本当に俺と別れる?」
「えぇ。揺らぎないわ。」
「お前はどうなんだよ。」
そういって淳はルイを睨み付けた。
「僕は…彼女がすきだし、君の入る隙はないと思っているよ。それに…そこまで彼女を愛していたなら、なぜ大切にしてこなかった?君が僕の国にいたら法律で処罰されるくらいの悪態だ。」
ルイのごもっともな意見に淳は目くじらを立てた。反論しようと口を開けたその瞬間、ルイが被せるようにこう言い放った。
「僕の一番好きな日本語は、『一期一会』だよ。」
そう言ってルイは席を立ち、凛々子に『外で待ってる』と身ぶりで出口を指差し、その場を二人だけにした。
二人の目に入ったのは大きな荷物を背負った淳だった。
ルイは淳の顔は知らないはずだったが、凛々子に向かってくる異様なオーラを放つ男が『淳』だと気付くには時間もかからなかった。
ルイは咄嗟に凛々子の前に出た。
そこは大勢の客で賑わっている店内だったが凛々子たちの近くにいた人々は手を止めて視線を淳に集めた。
「なんでここにいるのよ?!」
凛々子の驚いた声も淳には全く届かなかった。
「急に別れたいって、やっぱこういうことかよ。」
ルイは目の前の状況をすぐに悟った。そして凛々子は何も言えずにいた。
「お前は、本当にこいつがいいの?本当に俺と別れる?」
「えぇ。揺らぎないわ。」
「お前はどうなんだよ。」
そういって淳はルイを睨み付けた。
「僕は…彼女がすきだし、君の入る隙はないと思っているよ。それに…そこまで彼女を愛していたなら、なぜ大切にしてこなかった?君が僕の国にいたら法律で処罰されるくらいの悪態だ。」
ルイのごもっともな意見に淳は目くじらを立てた。反論しようと口を開けたその瞬間、ルイが被せるようにこう言い放った。
「僕の一番好きな日本語は、『一期一会』だよ。」
そう言ってルイは席を立ち、凛々子に『外で待ってる』と身ぶりで出口を指差し、その場を二人だけにした。