ラブ パラドックス
「さっきたまたま涼平から電話かかってきて、二人でお前の幼馴染のことちょっと調べた。悪い。こそこそ調べて」

「ううん。わたしがもっと前に光くんのこと話しておけばよかった。本当に浮気なんてしてないから」

光くん、か。

これから自分が問いただすことに、不安と緊張が入り乱れる。


「昔付き合ってたとか、好きだったとか?」

「違うよ。光くんはそんなのじゃないから」

「そうか」


よかった。どっちでもなくて。

でもそれならなぜ、俺に紹介したくないのか。俺に問題があるのか?

自問自答すればするほど不安しかない。俺、こんなネガティブ思考だったことあるか?


「恥ずかしくて言えなかったんだけど、昔カットの練習台を頼まれたことから始まって、
いまだにその延長で…その…カットモデルというか、アレンジとかメイクして、SNSとか雑誌とか載ってる。こういうのなんだけど、」

バッグからスマホを取り出し、恐らくさっき涼平が見つけた美容院のSNSだろう。涼平から送られてきた画像や、それ以外にも、今より明るい髪色の画像も見せてくれた。
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