ラブ パラドックス
「バカかお前」
コーチが俺を笑い飛ばす。
「いやでも、俺」
「誰に謝ってんだよ。お前全力でやりきっただろ?」
「そうですけど、申し訳なくて」
「くだらないこと言うな!次謝ったら昔みたいに怒鳴り散らすぞ!今はそんなことしようもんなら大問題だけどな」
俺もうダメだ。泣きそうだ。
しっかりしろ!下を向くな!こういう時こそ上を向け!
陽。と凛子がそっと腕に手を添えてくれる。ああ、俺には寄り添ってくれる人がいる。
「次の休みにクラブに顔だしていいですか?」
「ああ絶対来い!こき使ってやるから」
「マジすか」
「ああマジだ」
凛子が俺たちのやり取りを見て笑っている。そうだ、凛子も連れていこう。つまらないかもしれないけど、俺が人生かけていた水泳を見せたい。
「コーチ今日はありがとうございました」
コーチはそれには何も言わず、じゃあなと手を挙げ出口へ向かう。
「ありがとうございました!」
本当に、お世話になりました。
凛子から妊娠を告げられたのは、この日の夜だった。
【番外編完結】
2023.12.25
メリークリスマス!
瑞希
コーチが俺を笑い飛ばす。
「いやでも、俺」
「誰に謝ってんだよ。お前全力でやりきっただろ?」
「そうですけど、申し訳なくて」
「くだらないこと言うな!次謝ったら昔みたいに怒鳴り散らすぞ!今はそんなことしようもんなら大問題だけどな」
俺もうダメだ。泣きそうだ。
しっかりしろ!下を向くな!こういう時こそ上を向け!
陽。と凛子がそっと腕に手を添えてくれる。ああ、俺には寄り添ってくれる人がいる。
「次の休みにクラブに顔だしていいですか?」
「ああ絶対来い!こき使ってやるから」
「マジすか」
「ああマジだ」
凛子が俺たちのやり取りを見て笑っている。そうだ、凛子も連れていこう。つまらないかもしれないけど、俺が人生かけていた水泳を見せたい。
「コーチ今日はありがとうございました」
コーチはそれには何も言わず、じゃあなと手を挙げ出口へ向かう。
「ありがとうございました!」
本当に、お世話になりました。
凛子から妊娠を告げられたのは、この日の夜だった。
【番外編完結】
2023.12.25
メリークリスマス!
瑞希


