ラブ パラドックス
「俺、葉月さんに聞きたいことあったんだよね」

「湊さんのことでしょ」

「え!湊さんって呼んでんの?すげ、え、なにもう付き合ってる?」

「ないない。付き合ってないよ」


向かいのソファに腰かけた中村くんは、身を乗り出して大声だ。ちょっとボリュームダウン願いたい。


「俺が休みの日、葉月さんスーツ取りに来たんでしょ?そのとき店長が葉月さん追っかけて出て行ったって、店中大騒ぎだったらしい。あの店長が!みたいな」

「えー!」

「店長直々に、葉月さんに付き合ってるやついるのか聞かれてた俺としては、驚きも少なかったけど、まあ、驚いたよね」

「どっち」

「ぶったまげました」

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