ラブ パラドックス
大きい窓の向こうのその人も、興奮した様子で、私を指さして、”そっち行っていい?”と身振り手振り。
「葉月さん!なにしてんの!何そのスーツ似合いすぎじゃね?誰が選んだのセンスよすぎん?あ、俺か」
「自画自賛きた。でもありがとね。その節は」
元気の代名詞、中村くんだ。
「おつかれ。今ね、何も買ってない買い物帰り。歩き疲れて休憩中」
「マジか。俺は仕事帰り。すっげ、偶然!興奮するな!」
「う、うん」
「そうでもないよ」とは、さすがの私も言えない。