ラブ パラドックス
「シャワーしてくる」
ひとまず夏目くんから離れたい。胸がどきんどきんと、まるで警告のように鳴りやまない。
もうやだ。わたし、意識しすぎ。
「そう言えば、何度かスマホ鳴ってたぞ」
「あ、ほんとに?」
「キッチンカウンターの上に置いたまま」
「どうも」
隣をすり抜けるわたしに、ケロッとした顔でそう教えてくれた。
悲しいなあ。こんなにドキドキしてるのはどう考えても私だけ。
昨日の失態を考えると自業自得なんだけど。
はあ、落ち込む。
スマホを見ると、友人からのメッセージに紛れて、湊さんから2件。
昨日は、おつかれ分のメッセージは返したから、おやすみ分とおはよう分だ。
「なあ」
「なに?」
ベッドに腰かけたままの夏目くんと目が合う。
距離が離れた分、顔を見れるようになった。
でもきっと、私の顔はまだ赤いままだろう。
ひとまず夏目くんから離れたい。胸がどきんどきんと、まるで警告のように鳴りやまない。
もうやだ。わたし、意識しすぎ。
「そう言えば、何度かスマホ鳴ってたぞ」
「あ、ほんとに?」
「キッチンカウンターの上に置いたまま」
「どうも」
隣をすり抜けるわたしに、ケロッとした顔でそう教えてくれた。
悲しいなあ。こんなにドキドキしてるのはどう考えても私だけ。
昨日の失態を考えると自業自得なんだけど。
はあ、落ち込む。
スマホを見ると、友人からのメッセージに紛れて、湊さんから2件。
昨日は、おつかれ分のメッセージは返したから、おやすみ分とおはよう分だ。
「なあ」
「なに?」
ベッドに腰かけたままの夏目くんと目が合う。
距離が離れた分、顔を見れるようになった。
でもきっと、私の顔はまだ赤いままだろう。