ポンコツ同盟
「…家で何かあった?」
「家では何もない。」
「そう。」
「ただ、今は知り合いに会いたくない。」
「え?」
「いろんな感情が溢れてしまいそうで、家族や友達に会いたくないんだ。」
「…そう。何があったのか聞いてもいい感じ?」
「…昔、傷ついている友達を助けられなくて。助けられないどころか、最悪の事態が起きてしまった。もう10年も前のことなんだけど、昨日痴漢された子の横にいた子が、その子の親戚だったみたいで、思い出しちゃったんです。」
「…そう。」
「僕が彼女を殺してしまった。」
「…え?」
「僕が適切な対処をしていれば彼女が死ぬことはなかった。」
彼は今にも泣き出しそうだった。