ポンコツ同盟

彼を追い出すことはできず、明日の朝イチで家に帰るという約束で泊めることにした。来客用の布団に寝てもらう。

明日までに洗濯物全て乾いてくれるだろうか。乾燥機を買っておくべきだったか。


翌日。

あろうことか寝坊した。無遅刻・無断欠勤なしで9年間仕事を続けていた俺が、初めて無断欠勤をした。いや、未遂だ。まだ始業前であったため、急いで会社に電話した。初めて仮病で有給を使った。幸い、今日は特に重要な仕事があるわけではなかったから良かった。

隣の布団で寝ている樋口くんを叩き起す。スーパーサイヤ人のような寝癖だ。そんなことあるのかってくらい逆立っている。

彼の服は全て乾いていた。良かった。除湿機フル稼働させた甲斐があった。

寝ぼけ眼の彼を着替えさせ、俺はインスタントご飯と即席の味噌汁を作る。

「これ食べたら帰ってね。」

「…」

「俺も家までついて行ってあげる。仕事休んだし。」

そう伝えると、彼は味噌汁を飲んだ。

「味濃い…」

「インスタントだから仕方ないだろ。」

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