下村係長と同期の榎本くんの、シェア彼女…!?
「何?さっきからジロジロ見て。見とれててんの?」


「あのっ!お話があるんですっ」


「知ってた?」


「え…?何を、ですか…?」


「オレも前からカナのこと、好きだったってコト」


「は、はい…?」


「入社してすぐ、営業の外回りで主任の下にいただろ?そん時からドジばっかのカナ見てて放っておけないヤツだと思ってた」


「あ…。わたし…」


「お前さ、抱え過ぎてんだよ。頼まれたり押しつけられたりする仕事断れなくてさ、優先させなきゃなんない自分の仕事、テンパり過ぎて、だからミスをおかす。不注意とか向いてないとか、そんなんじゃない。カナは人一倍頑張り過ぎるがゆえの取りこぼしのミスが目立ち過ぎる、それだけのことだ」


「はい…」


「だから昨日、今日のミスは引きずるな。切り替えて1つ1つこなしていけ」


係長が見ていてくれたわたしの仕事ぶり、ミスと原因。


こんな風に分析と忠告をくれた人は初めてで。


ただミスを指摘されて責められ続けてアホウ扱い、そんな仕事が日々が辛かった。


だから。


グッと下唇を噛み締めるのにどうしても涙が溢れてしまう。
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