下村係長と同期の榎本くんの、シェア彼女…!?
「ちょっと聞かせてもらいたいんだけど、いいかな?」
「うん」
「昨日の夜、下村サンの晩ご飯になっちゃったの?」
「あ…ううんっ、違うの!わたしがね、係長に晩ご飯を作っただけの話であって…」
「の、前にさ。なんで加奈ちゃんが下村サンの晩ご飯を作らなきゃならなくなったか、そのいきさつを知りたいな」
「えっと…昨日の水ようかんの後ね、榎本くんの後ろを歩いてたつもりだったの。でね、榎本くんだと思って手を繋いだら…下村係長で…」
「で?」
「誰にも…下村係長にも言わない…?」
「うん、言わない」
「絶対?」
「約束」
「間違って…告白しちゃったの…」
「何を告白したの?」
「手を繋いだのは榎本くんだと思い込んでて、その…“好きです”って…」
「ボクのこと、好きって?」
───コクン
頷くと榎本くんは甘い目元をちょっと大きくした後、笑ってわたしの左手を握った。
「加奈ちゃんの方が一足、告白が早かったってコト?」
「そう、なの…」
「じゃあ、どうして間違った告白なのに下村サンは加奈ちゃんを“オレの”扱いなワケ?」
「言えなくて…。告白までミスでした、って訂正できなくて…。ちゃんと話そうとして家に行ったの!でも、タイミングがつかめなくて…親子丼作っただけで…」
「なるほど。そっちの“テク”ね。良かった。ホントに身も心も捧げちゃったりとかさ、考えてたら今日1日仕事にならなくて」
「なんか…ごめんなさい…」
「ハハッ。だけど、加奈ちゃんらしいね?告白ミスか。昨日、ちゃんとボクが手を繋いであげられてたら、防げたミスだったよね。ボクの方がゴメンだよ」
「わたし、ドジばっかりで…」
「じゃあさ、改めて聞かせてくれないかな?ボクへの告白」
「あの…でも…」
「なんて。したはずの告白のやり直しなんて、恥ずかしいよね。後でゆっくり話そ?まずは食べてよ。ステーキも美味しいけど、アスパラとマッシュルームのソテーも絶品」
「うん。いただきます」
「うん」
「昨日の夜、下村サンの晩ご飯になっちゃったの?」
「あ…ううんっ、違うの!わたしがね、係長に晩ご飯を作っただけの話であって…」
「の、前にさ。なんで加奈ちゃんが下村サンの晩ご飯を作らなきゃならなくなったか、そのいきさつを知りたいな」
「えっと…昨日の水ようかんの後ね、榎本くんの後ろを歩いてたつもりだったの。でね、榎本くんだと思って手を繋いだら…下村係長で…」
「で?」
「誰にも…下村係長にも言わない…?」
「うん、言わない」
「絶対?」
「約束」
「間違って…告白しちゃったの…」
「何を告白したの?」
「手を繋いだのは榎本くんだと思い込んでて、その…“好きです”って…」
「ボクのこと、好きって?」
───コクン
頷くと榎本くんは甘い目元をちょっと大きくした後、笑ってわたしの左手を握った。
「加奈ちゃんの方が一足、告白が早かったってコト?」
「そう、なの…」
「じゃあ、どうして間違った告白なのに下村サンは加奈ちゃんを“オレの”扱いなワケ?」
「言えなくて…。告白までミスでした、って訂正できなくて…。ちゃんと話そうとして家に行ったの!でも、タイミングがつかめなくて…親子丼作っただけで…」
「なるほど。そっちの“テク”ね。良かった。ホントに身も心も捧げちゃったりとかさ、考えてたら今日1日仕事にならなくて」
「なんか…ごめんなさい…」
「ハハッ。だけど、加奈ちゃんらしいね?告白ミスか。昨日、ちゃんとボクが手を繋いであげられてたら、防げたミスだったよね。ボクの方がゴメンだよ」
「わたし、ドジばっかりで…」
「じゃあさ、改めて聞かせてくれないかな?ボクへの告白」
「あの…でも…」
「なんて。したはずの告白のやり直しなんて、恥ずかしいよね。後でゆっくり話そ?まずは食べてよ。ステーキも美味しいけど、アスパラとマッシュルームのソテーも絶品」
「うん。いただきます」