死神さん
二篇
ドアを開けると風が舞い込んで来た
カーテンも何故か全開で、光がさしこんでいた
その光のなかに本を詠みながら座っている女の人がいた

え??・・・だ・・・れ??

彼女の格好は何かの制服?なのかはわからないが割とカチっとした服装で・・・だけど見たことも無いような幾何学的な模様がところかしこにあしらわれていた
・・・いやどこの人だよ!!


他にもいろいろとツッコミどころがあったけどそんなことよりも何よりも俺は彼女のその美しい姿に目を奪われ、その場に立ち尽くしてしまった

・・・もうその場所は完璧に俺の知っている部屋じゃなかった

呆然とたっていると彼女はこちらに気づいたのか本を閉じた
そしてゆっくりと席を立ちこちらに近づいてきた

「え・・・あっいや・・・その・・・」
それに対して情けない声を出し、後ずさりする自分

彼女は俺のまえに立ち、手を伸ばしてきた
・・・ひっ


頭を撫でられた・・・


「よしよし・・・疲れたんだね」
えっ?その突然の言葉に思わず不意をつかれた
まるでその一言が彼女が俺の中の全てを見通してるのかと思った

「うんうんいままでよく我慢したね」
彼女はそんな俺をゆっくりと抱きしめて、こういった

その瞬間俺の全身の筋肉が緩む感触がした
彼女の胸は柔らかくてとっても暖かかった全くの他人に俺はすべての心を開いてしまった

「う・・・あ・・・あ・・・」
そして抑えていた感情が一気に吹き出した
・・・恥ずかしながら泣いてしまった、号泣である

「大丈夫安心して」

彼女は俺の顔と自身の顔を近づけ、俺の真っ赤になっている耳元で囁いた


「私があなたを生き返らしてあげる」


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