ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】




真緒は困った顔をして、申し訳なさそうに声を出した。


   



「ごめんなさい。今、部活中で・・・・」


「桜井さん。行ってきなよ、私が桜井さんの担当変わるから」




さっき声をかけた他のマネージャーが会話に入ってきた。けっこう強引な人で遠慮する真緒を体育館から親切心で追い出した。

真緒は気のせいか、そのマネージャーに一瞬少しイラッとした表情を見せた。









それから、俺達は体育館裏に来た。すると、真緒は真顔でこう言った。 





「受験生って、暇なんですね」










もしかして・・・・こいつ性格悪い?俺と上田はすっかりと真緒に騙されていたのかもしれない。









「で?何の用?」





俺らをじろりと睨み付けた。さっきまでのニコニコ笑顔は消えてしまったようだ。


上田は目をパチクリして、この状況を未だに受け入れられないみたいだ。好きになりかけてた奴がこんな本性を持っていたと知ったら、そりゃショックだ。二重人格キャラはみなみだけで十分だ。

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