ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
まさにこの状況、怒り心頭に発する。
口を開けばきっと悪態しか出てこないだろうから、口をきつく結んだ。
はるかの最後にちゃんと話がしたいことが“これ”?
渡辺さんはいつの間にか隣にいない。
私はもう帰ろうかと思ったが、目に入った自分のきらびやかな装いに思い止まった。
そして、美帆さんの言葉を思い出す。「あなたは私の大事な娘よ、堂々としてなさい。私がついてるから」
私は背筋をすっと伸ばして、このアウェーな空気に耐えることにした。このまま帰るなんて、あまりにも惨めだ。
それから定刻になり、婚約パーティーが始まり、私一人を除いて和やかな雰囲気が会場を包む。
料理を口に運ぶ手を止めて、主催者側の席にやっとの思いで目をやる。そこには両家の親と、朗らかな表情の綺麗な若い女と、憎たらしいくらいスーツの似合うはるかがいる。