こんな私が、恋したみたいです。
「…どういうこと?」



「りっちゃんは粟原さんに休みって言われたから部活行かなかった。俺はりっちゃんからオフになったって聞いたから部活行かなかった。どう?誰が悪い?」


「…でも、りっくんがそんなことする意義なくない?」



休ませるなんて、できないよ。あるってわかってるのに。



ただ、練習に遅れるだけじゃん。



「じゃあずーっとこのままの状態でいいの?」



「それは、やだけど」



「こっちからアクションしないと、何も変わんないよ?いいじゃん。俺が無断でいなかったら先生もキレるだろうし、呼ばれたら粟原さんにそう言われたってりっちゃんが言ったからって言えば、悪いのは粟原さんで怒られるんだよ。懲りるでしょ?」



「…かな」



「うん。だって俺らはほんとだと思ってそうしたんだからチクったわけじゃないし。ほんとのこと言ったら嘘だって気がついたふりすればいいんだよ」




そう、なるかな?



「とりあえず、やってみないと、か」



「そーだよ!」


「帰ろ」



やるっきゃない。黙ってハブられてるわけないじゃん。プライドが、廃る。


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