結婚の約束をしよう
「それ…私に聞く事じゃないと、思う。」

ドクンと、大きく胸が鳴った。

「そっか、そうだよねぇ。お互い頑張ろうね!」

「…。」

彼女は、嬉しそうに私の両手を握ってブンブン振ってから、

「こんなとこに呼び出してごめんね!ありがとう!」

と言って、足軽に去って行った…。

私は少しの間、その場に立ち尽くして動けなかった。

「…。」

あの子、陵のことが好きなんだ……。

告って、もし陵がオッケーしたら?

でも待って…陵は私と結婚するんでしょ?

いや、それは陵が勝手に言ってるだけ……陵がオッケーすれば2人は付き合い始める訳で、そうなれば必然的に私は解放されるんだよね…。

私の好きな人は石崎先輩だから……なんだ、それでいいじゃん。

これで堂々と片想いできる。

なのに何でかな、モヤモヤした何かが私の中に引っかかる。

そのモヤモヤを掴もうとしたらーーー陵の笑顔が見えた。


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