リアルな恋は落ち着かない
美瑠久ちゃんと会社に戻ると、ロボット開発部の中はわいわい賑わっていた。

その中心はまりんちゃん。

そして隣にはしっかり五十嵐くんをキープ。

彼女は、私たちの方に一瞬目を向けたけど、プイ、とすぐに横を向き、周りを囲む男性陣と楽しそうに話を続けた。

「なんですかあれ!感じ悪ーい!」

「・・・うん」

お昼前の一件から、私と美瑠久ちゃんは敵視されているようだった。

社員なのに、なんともいえないアウェー感。

どうせ明日までなんだ・・・、と気にしないように心掛け、自分の席につくけれど。

「・・・なんか、私、女性の方に嫌われてるのかなあ・・・」

まりんちゃんの、ぼそっと呟く声がした。

私は思わず、「ん?」と聞き耳を立ててしまう。

「あそこのお二人・・・すごく、冷たく当たられてる気がするんです・・・」


(え!?)


しおらしく、目線を下げるまりんちゃん。

私はあまりの彼女の変化に、目をパチクリしてしまった。

「橘内さんと宗田さんのこと?二人ともいい子だよ。気のせいじゃないのかな」

誰かがフォローしてくれる声。

けれどまりんちゃんは、「そうかなあ・・・」と話を続ける。

「多分、みなさんの知らないところで態度が違うと思うんです・・・。怖いな・・・」


(え、ええっ!?)


驚くほどの言われよう。

あまりにも裏表のある発言に、私は声も出なかった。
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