リアルな恋は落ち着かない
(そ、そうだったの・・・?)


思わず顔が赤くなる。

まさに、その通りになってしまった。

「図星?・・・あいつはかっこいいからね。酔って送ってもらったりしたら、それだけでもうまいっちゃうだろ」

「・・・そういうわけでも・・・」

「うん?まあ、それだけじゃないのかな。でも、もってかれそうだなって、悔しいながらに思ったよ。

いいとこまでいったのになって。

・・・あ・・・しまったな。こんなことバラしたら、橘内さんに軽蔑されるか」

バツが悪そうに課長が笑う。

五十嵐くんから聞いていたことだけど、いざ本人の口から聞くと、反応に困って思わずちょっと身構える。

「はは。大丈夫。今度こそ警戒しないで。もう口説いたりなんてしないから。

今のキミを落とせる自信もないし、最近は奥さんとも結構うまくいってるからさ」

「は、はあ・・・」


(ほんとに、なんて言っていいかわからない・・・)


「でもね。口説き落とせる自信はないけど、キミが俺のお気に入りには変わりないから。

やっぱり気になるんだよ。五十嵐に泣かされてんなら、俺がなんとかしたくなる。

・・・って、言ってること矛盾してるね」

課長が笑う。

その表情に、一瞬ドキッとしてしまう。

「モテるだろ、あいつ。鈴島まりんちゃんにもかなり気に入られてたみたいだし。二股とか、されているわけじゃないの?」

「ち、違います。別に、付き合ってもいませんし・・・」
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