リアルな恋は落ち着かない
中尾さんは、まりんちゃんを気遣いながら、けれど思うことがあるのか、やんわり彼女をたしなめていた。

けれどまりんちゃんは「中尾さんまで・・・」と、再び両手で顔を覆った。

「こんな突然現れた人のこと、信用なんてしないでください!橘内さんの友達で・・・しかもこんなへんな格好してるんですよ!?怪しいですよ!絶対に」


(ま、まあ、確かに・・・)


そこだけは、まりんちゃんが正しいような気がしてしまう。

会社の飲み会に、突然、見知らぬおかっぱ赤縁眼鏡のミニスカートポリスが現れたら、怪しいと思うのは多分正常な反応だ。

「む・・・。認めないか」

「当たり前です!証拠もないのに・・・ううっ・・・。ひどい・・・」

「証拠・・・。証拠があったら認めるか」

「そ、そんなの・・・さっき、ないって言ったじゃないですか!」

「うむ、さっきのはない。しかし・・・似たようなものならあるぞ」

「は?な、なんなんですか!?誘導尋問みたいなのやめてください!」

「・・・む。誘導尋問とな。仕方ない、これは最終手段だったんだが・・・。うさ、映像準備!」

「はーい!おまかせー」

ももさんのかけ声に、どこからか、警察官のコスプレをした宇佐美くんが現れた。

そしてももさんの隣の位置に、映写機らしきものを設置した。
< 247 / 314 >

この作品をシェア

pagetop