見えちゃうけど、好きでいて
京香もまったく悪気があったわけではなかったので「ごめんなさい」と謝った。

「ところで、浦賀さんは、お酒飲まないんですか?」

慎平は、話題を変えるように季衣に話を振ってきた。

「お酒飲まないんです」

「飲めないんじゃなくて?」

季衣は、視線を泳がせながら小さくうなずいた。

慎平の後ろに、青白い顔をした男性がたたずんでいるのが見えてしまったのだ。



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