咲き誇るものは忍の恋なり
「今ここで無駄に動いても仕方ない。直に時がくる。待とう。」

海のこの言葉に納得する美結、真、冴音、星羅、澄晴。結合は、1人自室にこもっている。

「んじゃ、俺、結合のところ行ってくる。」

「美結も!」

「いや、俺だけで行かせてくれ。」

「美結.........今は海に任せよう、な?」

落ち込む美結を真がなだめる。

“コンコン”

「結合?入るぞ?」

海が結合に問うが応答はない。

“ガチャ”

海はベッドにすがりつくように座りこむ結合を見て目を背けたくなったのをこらえ、足を進める。

「結合?」

「海.........?」

「大丈夫か?」

「.........っ母さまがいなくなって、寂しかった私に精一杯愛情を注いでくれていた父上も、いなくなっちゃった......ねぇ、海。どうしたらいいのかな。父上の頼みを叶える、そんなの私に.........父上のいない私に......できるのかな。」

結合の心が闇に、暗闇に、黒に染まっていくのを海は感じた。

「結合.........」

今、結合の心に光を灯すには、愛情が不可欠だと、でもそんなことが自分にできるのかと、海は自問する。その答えは.........

「結合、お前は1人じゃない。」

Yes、だ。

「俺も。美結も、真も。澄晴も、星羅も、冴音も、いる。お前の姉である紫音.........いや、結糸は必ず救える。」

「......海............」

「だから、俺らを......信じろ。」

「うん.........っ!」

海の言葉により、光が戻ったであろう結合の心。2人が微笑みあったその時、またあの不協和音が.........響き渡る。

“ヴゥー!!ヴゥー!!”

「紫音か.........」

と海が呟く。それと同時に結合の声が通る。

「皆、γ-2にいるらしい!準備!」

「「り!」」

皆の声が揃った。準備が出来た一行は、γ-2へと向かう。
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