窓の外は晴れ

２

私{こちらこそありがとう(*^^*)
円衣さんと一緒に
仕事出来たなんて光栄すぎます
仕事忙しいと思いますが
体、気をつけてくださいね♪




送信っと………

自分の家に帰ってきた私は、ベットの上でゴロゴロしながら携帯を握り締めていた。


何度も考えた文章は結局、とりあえず馴れ馴れしくない距離を置きつつも、いたわってる感を出して気にしているアピールをした


LINEだった為、既読になっていないか何度も確認したが既読にはなっていなかった。

まだ仕事中なのかな…
さすが売れっ子だな




はぁ…確かにかっこよかったなぁ円衣裕太…。

なんで私、あんなかっこいい芸能人に今まで気付かなかったんだろ



何気なくテレビをつけると、お菓子のＣＭに円衣裕太が出ていた。チョコをパクッと食べる円衣裕太

…か、可愛い。

はぁ…と溜息をつきながら、仰向けになって天井を見つめた




私も円衣裕太くらい、有名人になれたら…

知らないって人がほとんど居ないくらい、見ない日が無いってくらいテレビに出れたら…

そんな風になれたら……






気付いたら私は寝てしまっていた
朝起きて直ぐに携帯を確認した自分がなんだかもどかしかった。

結局、既読になっているのに円衣裕太からの返信は無かった…
その変わりに佐々木からの鬼電がきていたので、かけ直そうとしたところでまた佐々木からの着信



あーもう。
今かけようとしたのに…

不機嫌全開で電話に出た





美｢もしもし？
すみません今起きて…｣



佐『美織！今直ぐ事務所に来い！
今直ぐだぞ！いいな!!』




電話は一方的に切られた。
こんなに焦る佐々木は滅多に無い

一体何事だろう…

私は急ぐ事もせずに、いつも通り準備をして事務所に向かった