窓の外は晴れ


――――



裕『美織さぁ13日は何してる?』



美「んー…その日は普通に仕事して終わりだけど…どうしたの?」



裕『俺の誕生日なんだよね…実は』



美「え?本当?じゃあ仕事の後にご飯行こうよ!」



裕『ありがとう!じゃあ詳細はまた…仕事戻るね』





円衣裕太はとても嬉しそうに電話を切った

忘れてなどいない
知らない筈がない

円衣裕太の誕生日は、もう既に初めて二人で食事をしたDでサプライズをする予定だった


そして今日は仕事の合間の僅かな時間を縫って、円衣裕太の誕生日プレゼントを買いにきていた




美「…何買っていいか全然わからない」




とりあえずブランドショップを見て回るが、どれもこれもパッとしないものばかり。
アクセサリーを見ても服を見てもどれも本当に有りきたり過ぎて

久しぶりのデパートに人酔して、カフェで休む事にした



なにか良いプレゼント…
円衣裕太が喜ぶような…




美「あ…!!」




目に飛び込んできた女性は、嬉しそうに毛糸を抱えていた
もう直ぐ、本格的な冬…私は裁縫屋さんに足を運んだ

白と青の毛糸を購入して始めての裁縫って本も買った


ベタだけど温みを感じるかなって
円衣裕太…忙しいし
風邪引かないでほしいし…




美「手編みマフラーなんか…
円衣裕太が…しないよね」




毛糸を買った後で少し後悔して私はbottegaに入ると、円衣裕太に似合いそうな鞄と指輪を購入した


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