狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-
感極まった私は、言葉に詰まって俯いた。

不安げに眉を下げている彼の片袖をクイッと引くと、
こみ上げる情動のままに___


彼の頬に軽く唇を押し付けた。



「………おまえ⁉」



ギュッと閉じていた目をそおっと開けて、ゆっくりと顔を離す。

驚いた彼の顔をジッと見上げると、小さくコクリと頷いた。

全身が火になったみたいに熱い。



「ふ……はは…」

しばらく茫然としていた彼は、
さも可笑しげにアハハと笑い始めた。


「わっ、笑わないで下さいよ。これでも私には精一杯……きゃっ」

照れ隠しに掴みかかろうとした私は、逆手に彼に捕らえられていた。
不可抗力で彼の上に乗り上げる。


「そんなんじゃ、全然足りない」

笑うのを止めて目尻を拭うと
 
今度は蕩かすように
愛しげな視線を投げかける。

あ、マズいなこの顔は……

思った時にはいつも遅い。

目を閉じる隙さえ与えずに、彼は手を私の後頭にスッと回した。
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