例えば星をつかめるとして
「僕も言いたかったなぁ。地球征服。ワレワレハウチュウジンダとか。でもこのとおり、欠片の僕には何も出来ないよ。もといた場所に帰ることすら出来ない」
はああ、と、星野は大きな溜息をつく。これが宇宙人的発想なんだろうか。私にはよくわからない。
これは、安心しても良いのだろうか?
しばし、胸のうちで思案する。星野は多分、無害だ。もちろんそうでない可能性だってあるけど、私はそう感じた。
けれど、じゃあ話は終わりだから、と言いかけて、まだ残念そうな星野を見てふと思う。
……今はその力がないから無害なだけで、もし力があれば、地球征服を企むのでは?
欠片だから力がない、と言っていた気がする。ということは、欠片を集めて元に戻ったら、地球征服を企むのではないだろうか。ワレワレハウチュウジンダとかなんとか言い出すのではないだろうか。
一度そう思ってしまうと、大人しくしていた猜疑心が再び鎌首をもたげる。
すると、そんな私の思考を見抜いたのか、星野は不意に真面目な顔をして口を開いた。
「……もしかして、まだ疑ってる?」
「……」
私は何も答えられない。図星だ。
てっきり気を悪くするだろうかと思ったのだが、星野はにっこりと笑った。
はああ、と、星野は大きな溜息をつく。これが宇宙人的発想なんだろうか。私にはよくわからない。
これは、安心しても良いのだろうか?
しばし、胸のうちで思案する。星野は多分、無害だ。もちろんそうでない可能性だってあるけど、私はそう感じた。
けれど、じゃあ話は終わりだから、と言いかけて、まだ残念そうな星野を見てふと思う。
……今はその力がないから無害なだけで、もし力があれば、地球征服を企むのでは?
欠片だから力がない、と言っていた気がする。ということは、欠片を集めて元に戻ったら、地球征服を企むのではないだろうか。ワレワレハウチュウジンダとかなんとか言い出すのではないだろうか。
一度そう思ってしまうと、大人しくしていた猜疑心が再び鎌首をもたげる。
すると、そんな私の思考を見抜いたのか、星野は不意に真面目な顔をして口を開いた。
「……もしかして、まだ疑ってる?」
「……」
私は何も答えられない。図星だ。
てっきり気を悪くするだろうかと思ったのだが、星野はにっこりと笑った。