アタシ…男子校に潜入しちゃいました!?〜キケンな男子に囲まれて〜







何時間眠っていたんだろう…



あの後アタシは自分の部屋のベッドに寄り掛かると…


そのまま夢の中へと吸い込まれていた…。




穏やかに眠りながら見た夢…
それは幼い頃、流とよく遊んだ川だった…。



幼いアタシ達が遊んでいる姿が見える…。



『流ッッ〜楽しいねッッ!』


『おうッ!』


『汐音ね〜?将来、流のお嫁さんになるんだ〜♪』


『え…!?』


『え〜ッッ!ダメなの…?』


『い…いいよ!オレがお嫁さんにしてやるッッ!』


『やったぁ〜ッ♪』




お互い素直だったあの頃。


交わした小さな約束が…
今はもう叶わない物になってしまった…。



アタシはゆっくりと起き上がると時計を見る…。



朝の5時30分…。


まだ起きるのには早い時間。
でもアタシは何を思ったのか…



そこら辺にあった白いワンピースを着ると、流のあの手紙を持って静かに寮を出た…―――。






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