もう一度君に会えたなら
「今日、奥様と旦那様は遅くなるそうなので、わたしも泊まりますよ」
「そうなの?」

 わたしは申し訳ない気持ちになった。朝、両親が起きる前に家を出ようと決めていたためだ。
 瑤子さんが家にいたら、彼女が責任を問われてしまうかもしれない。
 わたしは心の中で彼女に謝っていた。



 わたしは家に帰ると準備を整えた。
 お金と、着替えなど必要最低限のものをボストンバッグに詰めた。
 携帯は迷ったが、一応持っていくことにした。

 使わないときは電源を切っておけば、問題ないだろう。

 両親は日付が変わったころ、帰ってきた。
 夜遅くまで両親が起きている気配はあったが、わたしは早めに寝ることにした。
 明日、寝坊してしまっては元も子もないためだ。
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