HANABI
「納得したけぇ?」
と、子供を見るようにあたしを見下ろす。
「ほれ、もう一時じゃ。お化けやりに行くけぇね。」
そう言って、あたしを横切ろうとする粟生を
「どわっ!!」
ぐっと粟生の首に腕を回して、引き止めてやった。
そして、重なった
――あたしと粟生の唇。
好き。
好きだよ、粟生。
瞼を開けて、腕を離すと
驚いて目を見開く粟生が口元を押さえてる。
「お前、何、」
「キス。」
粟生の言葉に被せて言った。
「前に言ったじゃん、キスしてくれたら諦めるって。」
「そ、そうじゃけど、だってお前…。」