HANABI
「ひゃ…っ!!」
突然、腕を引っ張られ
立ち上がったあたし。
いや、立たされたって言った方が正しい。
「目、閉じぃや。」
「え!?だ、だって…。」
気が付けば、視界いっぱいに粟生の顔が近付いていて
あたしの頭は完全にパニック。
トン、と壁に追いやられて
両手をついた粟生の腕の間であたしは懸命に言葉を探した。
「あ、粟生、ちょ、ちょっと待って…!」
「何で?お前が言ぅたんじゃろ?」
そ、そうだけど!!
でもでも!!
この状況はさすがにマズイでしょーっっ!!!
「だ、誰か、来ちゃうよ?」
「そがぁな事、構わん。」
いやいや、構わん事ないでしょってばぁぁ!!!
「一回だけじゃけーの。」
「ちょ、粟生…!!」
そう呟いた粟生は、瞼を閉じてゆっくりと顔を近づける。
ひぃぃぃーっっ!!!