恋する任務は美しい〜メガネ上司の狼さんと訳あり隠密行動〜
藍華さんを追いかけていた戸塚さんと鈴井さんから連絡が入った。
会社から数キロ海沿いの一角にある外資系ホテルのレストランへ向かったとのことだった。
あおいさんが運転するスポーツカーに大上部長と一緒に飛び乗り、ホテルへと直行する。
ホテルのエントランスで待ち構えていたボーイさんがあおいさんの顔をみるやいなや、ようこそあおい様と声をかける。
あおいさんぐらいになるとすでに顔パスになるのか、と納得しつつ、ホテルのレストランのある2階へと急ぐ。
「あたしと大上部長はレストラン内で待機しているから、何かあれば連絡して」
「俺たちがついているから安心しろ」
「はい」
やや照明を落とし、薄暗い大人の雰囲気が漂うレストランの窓際には早乙女さんと向かいに座るのは、水色のジャケットに白のワイシャツのボタンを胸まで開けたおじさん。
にやついた顔をみるたびに怒りがこみあげる。
緊張していたのがいつしか気持ちがほぐれ、二人のいるテーブルへと歩み寄った。
「ちょっと何やってるのよ、藍華!」
向かいの男がひるんだすきに早乙女さんの腕を引っ張った。
「大上部長が呼んでたから、さあ行こう」
「ちょっと何するの!」
叫ぶ藍華さんを無視してレストランからロビーへと連れていく。
すぐあとから男が怒りで肩をあげながらこちらへやってきた。
「これから大事な打ち合わせがあるんだ」
男は立ち上がり、つかんだ手を離そうとしてきた。
「こちらも大事なんで。そうやって騙そうとしても無駄ですよ、倉岩さん」
倉岩と名前を出した瞬間、男の顔が曇った。
「どうして俺の名を。もしかして」
「あなたの恋人の野村加奈さんによろしくお伝えください。藍華との写真、野村加奈さんに送信しておきましょうか?」
「脅しのつもりか」
「脅し? そうとるならどうぞ。わたしはウチの会社の大切な仲間の藍華を連れて帰るのが目的ですので」
「ふざけるな。こそこそ動き回りやがって。お前の顔、覚えたからな。覚悟しておけ!」
さすがにホテルのロビーともあるのでホテル客や従業員がわたしたちのやりとりをみていて手出しできないとみた倉岩はそのままホテルを飛び出した。
会社から数キロ海沿いの一角にある外資系ホテルのレストランへ向かったとのことだった。
あおいさんが運転するスポーツカーに大上部長と一緒に飛び乗り、ホテルへと直行する。
ホテルのエントランスで待ち構えていたボーイさんがあおいさんの顔をみるやいなや、ようこそあおい様と声をかける。
あおいさんぐらいになるとすでに顔パスになるのか、と納得しつつ、ホテルのレストランのある2階へと急ぐ。
「あたしと大上部長はレストラン内で待機しているから、何かあれば連絡して」
「俺たちがついているから安心しろ」
「はい」
やや照明を落とし、薄暗い大人の雰囲気が漂うレストランの窓際には早乙女さんと向かいに座るのは、水色のジャケットに白のワイシャツのボタンを胸まで開けたおじさん。
にやついた顔をみるたびに怒りがこみあげる。
緊張していたのがいつしか気持ちがほぐれ、二人のいるテーブルへと歩み寄った。
「ちょっと何やってるのよ、藍華!」
向かいの男がひるんだすきに早乙女さんの腕を引っ張った。
「大上部長が呼んでたから、さあ行こう」
「ちょっと何するの!」
叫ぶ藍華さんを無視してレストランからロビーへと連れていく。
すぐあとから男が怒りで肩をあげながらこちらへやってきた。
「これから大事な打ち合わせがあるんだ」
男は立ち上がり、つかんだ手を離そうとしてきた。
「こちらも大事なんで。そうやって騙そうとしても無駄ですよ、倉岩さん」
倉岩と名前を出した瞬間、男の顔が曇った。
「どうして俺の名を。もしかして」
「あなたの恋人の野村加奈さんによろしくお伝えください。藍華との写真、野村加奈さんに送信しておきましょうか?」
「脅しのつもりか」
「脅し? そうとるならどうぞ。わたしはウチの会社の大切な仲間の藍華を連れて帰るのが目的ですので」
「ふざけるな。こそこそ動き回りやがって。お前の顔、覚えたからな。覚悟しておけ!」
さすがにホテルのロビーともあるのでホテル客や従業員がわたしたちのやりとりをみていて手出しできないとみた倉岩はそのままホテルを飛び出した。