バカなキミ。

「中山さんありがとう!」

そう言ってあたし達は店を出た。

時間はもう夜の7時。


「季咲さん。もうそろそろ帰ろうか。」

「う…うんっ」

ほんとかっこいい



や…やっぱりあたしがすごいな!

「てゆーか、この服とヘア代…俺出してないけど…」

「ああ。あたしがだした。」
「えっ!?」

あたしが彼氏のために金を出したのなんて、初めて。

「そんな…ごめん…」

落ち込む玲。


そんな玲が可愛く見えた。
「いいよ。玲がかっこよくなったんだから、あたしはそれで満足!」


今日はなんだかんだ言って、デートっぽいこともしなかったけど、結構楽しかった。


「あ、あたし親迎えにくるからここでバイバイね。」
「うんっ」

「じゃバイバイ!」











その時、


「季咲!……ありがとう!」

< 41 / 42 >

この作品をシェア

pagetop