黄昏の千日紅
私は高校を卒業してから無事、志望大であったS大に合格し、同じ学部で知り合った友人と楽しく大学生活を送っていた。
その時に同じ学部だった彼に突然告白され、悩んだ挙句、お付き合いをすることに決めた。
入学してすぐのことだった為に、吃驚したけれどそれ以上に、とても嬉しかった。
私達は順調に愛を育み、大学を卒業すると同時に籍を入れた。
子供が私のお腹に宿っていたからだ。
そして今日、私は二七歳の誕生日を迎える。
仕事が忙しい夫が、偶には二人で夜外食をしようと誘ってくれたので、子供達は実家に預けることにした。