恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
彼は良かったって笑って、私の手を握った。
握手を拒まなかったら、いつの間にか付き合ってることになった。
男の子と付き合うのは、それが初めてだった。
どこに行きたいとか、何がしたいとか。
自己主張が苦手な私は、自分のしたいことが言えず、彼の都合に、ひたすら付き合うことになった。
彼の誘いを断るよりも彼の言う通り、一日付き合った方が楽だったから、そうしただけなのだが、周りは私に、毎週外に連れ出してくれる彼氏ができたと喜んだ。
私が、部屋の中でじっとしていることが好きだってことを、うちの両親はよく知っていたのだ。
だから、デートに出かけるのが面倒になったとか、大幅に遅刻しそうとか、
そういう失敗をして、
彼に愛想をつかされないように、両親は私の世話を焼いた。
『これを逃したら、次はいつか分からんぞ』父が真面目に言い聞かせる。
『あら、良かったわね。お姉ちゃん今度、家に連れていらっしゃい』と母も私の背中を押す。