恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
わだかまりが溶けて、私は、行動しようという気分になった。
少しずつ、暖かくなってきたし。
自分から葛城さんのことを決めつけないことだ。
自分の見たまま、聞いたままの彼をことを判断すればいい。
彼がどんな立場にいても、それでも、彼のことが好きなら、それは、それでいいではないか。
私は、自分から葛城さんを食事に誘った。
彼は、二つ返事で受けてくれて、私が、選んだ店で待ち合わせをした。
そうして今、私は、彼と向かい合って座っている。
「連絡くれるなんて、珍しいね。
すっかり遠ざけられてたと思ったから。誘ってくれた時は嬉しかった」
彼はそう言って、優しく微笑んでくれた。
「いえ、そんな。大したことないですけど」
会社の近くの、雰囲気の良さそうなレストランを探して予約した。
恋愛スキルどころか、対人スキルもない私は、こういうことから、一つずつやって行こうと思う。
「とりあえず、乾杯しようか?」
「はい」
葛城さんがグラスを持ち上げる。
グラスと一緒に、お互いの視線も絡まる。
葛城さんといるときは、自然体でいることができた。それも不思議だ。
彼の前だと、何を話そうとか、どう振舞ったらいのだろうと考えたことがない。
他の男性に感じるような圧迫感も感じない。
それは、どうしてなんだろうと思ってた。