恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
葛城さんは、帰ろうと言って私の腰に腕を回した。
どうしよう。
怒ってるのかな。心配になって顔を覗き込む。
「荷物は、これだけ?」
「着替え、真梨香さんの家なの」
「それは、後でもいいね」
「はい」
葛城さんに支えられて、エレベーターに乗り込んだ。
「これは、地下に直接行くんじゃないの?」
「うん。こっちのエレベーターは、別の階にも止まるようになってるからね」
「ごめんなさい。軽率だったかも」
私は葛城さんの手をぎゅっと握って言った。
彼は、はあっと息を吐き出した。
「無事でよかった。これで、少しは、俺の気持ち分かってくれた?」
「少しだけですけど」
どれほど心配してたのか、仕事を放りだしてくるなんて、普段の彼からすると考えられない。
「ん、それなら許すか。きみに惚れてしまった以上、もう、仕方がないからね」
「すみません」
「いいんだ。これは俺の問題せいでもある。
ここに来たのは君の意思じゃない。
どうせ、真梨香に押し切られて無理やり着せられたんだろう?」
「はい」