恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
「声は防げても……
君の口を、手で塞いでるところを
見られれば、俺は痴漢どころか、暴行犯で、現行犯逮捕されるかも知れないだろう?」
「だからって、
何もキスなんかする必要ないじゃない」
行動起こす前に、大声出さないでねって説明してくれればちゃんとわかったのに。
いきなり口を塞ぐなんて、ひどいじゃないの。
彼は急に真剣な表情になって、突然、深く頭を下げた。
「ごめん。ホント俺が悪かった。
君を説得してる時間はないと思ったんだ。
それに、こんなチャンスがあったら、
絶対ものにするだろう。
俺、君にキスしたかったし、ね?」
男は罪のない顔で、にこっと微笑む。
チャラい。
こういう男にとって、キスなんて何でもないんだ。
「キスしたかった?
そんな理由であなたは、通りすがりの人にでもキスするんですか?」
信じられない。
自分の身を守るためなら、なんでも許されると思ってるのね。
「いきなりキスしたのは初めてだけど。
通りすがりに捕まえられて、キスされたことはあったかな」
やっぱり、最低だ。
「だから、この通り謝るよ。
何でも言う通りにするよ。
君のしたいこと、欲しいものを与えてあげる」
「ものなんかいらない」