恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
「ごめんな。
あの時も、俺のことが怖かったんだろう?」

「はい」正直に頷いた。

私は、少しぬるくなったコーヒーを飲んだ。

自分から説明がうまく出来なくて、ずっと気にしていたことを葛城さんが気付いてくれた。

こんなに素敵に見える人が、人の気持ちに敏感で、繊細な心を持ってるなんて。

奇跡みたいだ。

冷えていくコーヒーを見つめていると、

顔のこわばりが溶けていって、不安な表情も溶けていく。

彼は、私の肩に手を回した。

そっと触れるくらいに。

あんまり優しく触れたので、意識しないくらいの感覚で包んでくれた。

「俺は、どうしたらいい?しばらく背中をさすってやろうか?」

「いいえ。何でもありません」

「嫌じゃなかったら……少し慰めさせて」

「はい」
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