恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
「葛城さん、それなら、私の言った事を訂正させてください」
彼の目が大きくなった。
「ちょっと待って。何をいい出すんだ?
訂正する必要なんてないだろう。
和泉、俺は君とつき合ってる。そうだよな。
ちゃんと約束しただろう?」
「それなら、なおさら、
前にお願いした事、訂正させてください」
何だ。結局、私って。
彼女と別れるために、私っていう存在が、必要だって認定されただけじゃないの。
「なに言い出すんだ?和泉」
「すみません。
私、あなたに婚約者がいるって知りませんでした。
だから、これからは恋人として付き合うんじゃなくて、約束通り一か月の間デートに誘ってください。
そのうえで、私のどこを直したらいいのか教えて下さい。
葛城さん、コーチとして私を指導してください」
そのくらいなら、真梨香さんも納得してくれるだろう。
「和泉、それは……ダメだ。
君との約束は本心からしたことだ。
俺たちはちゃんと付き合ってる。
真梨香とは……
お互いに必要に応じて一緒にいるだけだ。気持ちがあるわけじゃないんだ」
「葛城さん、そんな話が通ると思いますか?
だって、あなたは、ずっと真梨香さんのこと、そのままにして来たんでしょう?
専務の娘婿になるっていう恩恵を、ずっと受けて来たんだわ。
今になって反故にするなんて虫が良すぎませんか?」
「ごめん。確かに君の言うとおりだ。
でも……気持ちは違う。もう、元には戻れない」