ALONE
フロアに反響するシュウジの声。



無数の視線はフロアの入口に向けられる。



呆気に取られる中高年の客共と着飾った女達。



間違いなく俺もその中の一人だった。



コイツ…




マジでイカレてる。




その時俺が視線を上に上げると



螺旋階段の先にあるガラス張りの6階の部屋で



アケミが5階を見下ろすように現れた。



顔には嘲笑の笑み。



シュウジもそれを確認するとニヤリと笑った。



すると今度はフロアの奥から



黒のサングラスをかけたK1選手級のガタイを持つSPらしき男達が、ズカズカとこちらに向かって来るのが見えた。



その中には黒人と思われる人間もいる。



いや…



さすがにそれはビビる。



しかしシュウジは表情を崩さない。



シュウジは表情そのまま



秘密道具が入っていると言っていた茶色の紙袋に手を突っ込むと…



ある物を取り出した。







…!?





『おいシュウジお前それ…!!』




シュウジの右手に黒光りした代物が握られている。




そう…




それは銃だった。
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