ALONE
それに気付いた事で



シュウジが最後に何をしようとしていたかは想像に難くなかった。



俺はポケットからジッポを取り出す。



『お前さ、コレ結構年代モノの高いやつなんだよ…』



『そらスマンな♪良い子しとったらシュウジサンタが今年のクリスマスに新しいの買ってくれるかもしれんで♪』







そりゃどうも…。



俺は苦笑いを浮かべてジッポをシュウジに放った。



『やめろ!』



SPの一人が叫んだ。




『残念♪

やめる理由が見当たらへんわ♪』



シュウジはそう言うと



ジッポをカキンと音を立てて開き



火を点け





飛び散ったワインボトルのガラス片や液体の上に










落とした。
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