ALONE
粉々に割れるワインボトル。




散乱するガラス片。





飛び散った漆黒の液体。







『…!?』




その時どこか嗅ぎ慣れた臭いがフロアに満ちた。




鼻をつくこの臭いはなんだ?




間違いなく中身はワインではない。




『ジン!お前のジッポ出せ!』





あぁ…





そうだ。





この臭いは…









ガソリン。
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