ALONE
シュウジは口元から出た血を親指で拭う。




『まぁ確かに…

最期の一発はマジできいたで。

ジン…

次やる時は負けんからな。』





シュウジは拳を俺に向けて突き出す。






『…上等だよ』






俺もシュウジに拳を合わせた。





『でもさ、やっと願いが叶ったよ。』




『何や願いって?』




『出会った時に言ったろ?とりあえずお前をブン殴りたいって。』




シュウジは首を傾げて遠い目をする。




『あぁそういやそんなこと言うとったな。で?念願叶った感想は?』










少し考えて





俺は笑った。





『なんつーか…






実際そうでもねぇな。』






『アァ!?

ジン!お前二回戦行くかコラ!』





『冗談だよ。

お前はマジで強ぇ。

俺も勝ったなんて思っちゃいない。

これからもよろしくな。


…相棒。』
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